【参考】妊娠中・授乳中のかたの摂取について

妊娠中・授乳中のかたのサプリメント摂取について


「【必読!】サプリメント利用の危険な落とし穴」では、一律妊娠中・授乳中のかたはサプリメントや健康食品の利用を控えること、と記載させていただいた。

しかし、その一方で、葉酸、カルシウム、鉄、ビタミンB群など、妊娠中や授乳中のかたに積極的に摂っていただきたいものもあることも、また確かである。


大塚製薬さまのネイチャーメイドシリーズのサプリメントガイドという小冊子から妊娠中・授乳中のかたについての記載を以下に抜粋した。


>Q.妊娠中、授乳中の母親がサプリメントを摂っても大丈夫ですか?

>

>A.妊娠、授乳中の母親も栄養バランスは食事が基本ですが、

>不足しがちなビタミン、ミネラル類を摂ることは必要です。

>目安量を守ってお飲みください。

>※管理人注:ただし、各製品に注意喚起表示として、

>妊娠中や授乳中の方の使用を避けるよう記載のあるものがあります。

>


また、やはりサプリメントを多く販売されているファンケルさまのカタログから妊娠中・授乳中の方についての記載を以下に抜粋する。


>Q.妊娠中・授乳中に摂っても大丈夫?

>

>A.サプリメントは健康・栄養補助食品なので、妊娠中や授乳中にもお摂りいただけます。

>※一部、妊娠中・授乳中の方にはおすすめしていない商品もあります。

>注意表記をご確認ください。

>


以上より、一部例外はあるものの、基本的には妊婦さんや授乳中のかたでも、健康食品やサプリメントは摂っていただいてもいいと、メーカーさまは考えていると言えるだろう。


ただし、当サイト「OTC薬剤師の覚書〜サプリメント・健康食品辞典」で紹介しているサプリメントや健康食品、また、紹介していないものでも、生理活性(からだに作用する力)が強いものがある。

また、日本では健康食品、サプリメント扱いになっていても、

海外では医薬品として利用されているものもある。


妊娠時は、胎児の発育にしたがい、母体のさまざまなからだの働きが変化する。

薬物やサプリメントの成分といった吸収・代謝・排泄などの働きも変化する。

たとえば妊娠初期の19〜37日には胎児のからだの重要な臓器が発生・分化する時期であり、催奇形成という点ではもっとも影響を受けやすい時期である。

一方、妊娠末期(最終月経開始日から113日目以降)は催奇形性よりも、胎児の発育の抑制といった胎児毒性という形で影響が現れる時期である。


参考までに医薬品を例にあげると、妊娠中に薬物を使用しなければならないときは、胎児に薬物の成分が移行してしまい、催奇形性や胎児毒性が問題となる可能性がある。

また、妊婦さんご本人やおなかの赤ちゃんの安全性が確立していない薬物も多い。

そのため、市販で売られているお薬も含め、妊娠中は、かならず医師の指示に従って、医薬品を服用することが求められる。


サプリメントや健康食品でも、医薬品に近いものもあり、また、栄養素によっては過剰摂取により、胎児の催奇形性に影響を及ぼすものもある。

(その場合、各項に特に妊娠中のかた、授乳中のかたについての注意を記載している)

よって、妊娠中のかたは、医薬品同様にサプリメントや健康食品の場合でも、利用に慎重になるべきだろう。


また、授乳中のかたの場合だが、血液中に吸収された薬物やサプリメント、健康食品の有効成分は母乳中にも移行する。

そのため、母乳を介して、赤ちゃんに影響をおよぼす可能性がある。

一般には母乳中に移行する濃度はごくごく微量と言われているが、反面、その母乳を摂取する赤ちゃんのほうは、臓器や組織の働きが未発達であり、たとえ微量であっても、薬物などに対する感受性が高いため、なんらかの影響を及ぼす可能性がないとは言えない。


そのため、妊娠中のかた同様、サプリメントや健康食品とはいえ、利用の際には注意が必要となってくるものもある。


さんざん注意を促しているので、妊娠中や授乳中はサプリメントや健康食品の利用を避けようと思われたかもしれない。

しかし、ビタミンB群は妊娠5週目ごろのホルモンが急激に変化する際に生じる場合のある、イライラや不安を軽減する効果が期待でき、特にビタミンB6はつわり軽減に効果的といわれている。

また、カルシウム、鉄、葉酸は妊娠前から積極的に摂取して(ただし、過剰摂取には注意)

欠乏しないように注意したい栄養分。

特に葉酸は欠乏すると、胎児の脳や神経の奇形を引き起こすと言われている。

妊婦さんにつきものの便秘予防に食物繊維を上手に摂ったり、出産後は、たんぱく質やミネラル、ビタミン群や葉酸、授乳期には乳汁分泌に役立つと考えられているタンパク質や鉄、カルシウムを摂るなど、逆にこの時期に上手に摂っていきたい栄養素もあるので、きちんと、メリット・デメリット、正しい用法用量を守ったうえで賢く利用するのであれば、問題ないといえる。

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